まともな写真も撮った。
ただ、フォログラフィは何故に飛び出て見えるのだろうか? 立体視の原理は?
これに関しては本当に興味が尽きないところで、両眼視差によるとか、光線の位相差によるとか、「上は明るく
下は暗い」という学習によるとか、諸説様々である。
これとは別に、立体を強調した焦点深度が浅い写真に強い関心を寄せた僕は、マクロ・レンズによる接写
もしくは望遠レンズで近距離を狙った写真に特化したのも事実である。
シダの写真は舳先はハッキリ写っているが、奥の方はボンヤリしている。葉の長さは、10センチ程度。
リスは苦労した。敵の素早さを見込むと200mmのレンズはさして絞れない。F4.5どまりだろうか。
像を結ぶ範囲は、基準距離4.5mに対して手前が56ミリ、奥側が58ミリ、足したところで114ミリとなり、
それより外はピンボケとなってゆく。まぁ、物が在るか否かは、この範囲の2倍位までは判別できるが、
例えば目標との距離が4.2mに迫ったり、4.8mより離れたりすると、真正面に居ても存在すら確認出来ない。
あらかじめ餌箱に狙いを定めてジッと待つのだが、大方バクチである。