ティレルP34  1976年

 空気抵抗を減らすためにフロントタイヤを小径にする。小径にすることで失われるグリップを確保すべく、

タイヤの数を増やすという発想で出来たマシン。ドライバーからフロントタイヤが見えないため、コクピットに

窓を設けた点も実に珍しい。

 投入4戦目で優勝し、ドライバーの年間ランキングでも3位・4位を獲得した。しかしカウルをモディファイ

して臨んだ2年目は全く振るわず、わずか2年で消えてしまう。

原因は種々考えられるが、主だった理由は専用の小径タイヤの開発が不十分だった事が大きいようである。

(Forza Jean 著 / Fulcrum 写真)