解析の条件
検討の対象となるマシーンは、下に示す2台とする。
左の黄色のモデルは、ベネトンB191に代表される、新しいハイ・ノーズを代表するデザインである。
右の赤いモデルは、フェラーリ640シリーズに代表される、それまでのロウ・ノーズを代表するデザインである。
問題を簡単にするために、タイヤ、ウイング等は、一切省いた簡易モデルで検討する。
上に示すような物体が、地上 50mm の隙間(最低地上高に相当)を保ち、例によって 50 m/s にて滑空しているとする。
解析結果
地上 25 mm 断面 における 静圧分布図
所見 : 青い負圧領域が、サイド・ポンツーン真下にしか無い。
地上 25 mm 断面 における 静圧分布図
所見 : 青い負圧領域が、サイド・ポンツーン真下のみならず、コックピット真下にも広がっている。
この解析結果から、目的とする効果 つまり
「ノーズを邪魔にならない上方に片付ければ、乱れの無い気流を大量に送り込む事が可能となる」
という事が、正しいと説明できる。
(Fulcrum 著)