タイヤの空力についての検討

 フォーミュラー・カーのタイヤは、果たして揚力を生むのだろうか?

結論としては、裸のタイヤが高速で路面を転がる時は揚力を生むようである。しかし、このメカニズムを説明する事は、

意外に難しい。

    ・ ベルヌーイの定理を、そのまま適用し辛い事。(詳細は専門のサイトに譲る)

    ・ タイヤは、回転数に応じた速度で、転がりながら前進している事。

    ・ タイヤは、地面と接しており、接地部には気流が無い事。

などが、議論を阻んでいる。

 ならばベルヌーイの定理を捨ててナビエ・ストークスの式を持ち出すにしても、これ自体が恐ろしく難解である。

従って、ずるい逃げ口上ではあるが、筆者の場合、最新の計算流体力学に基づく解答を、疑わずに信じる立場

とることにした。

 

解析条件と参照箇所

 

解析結果

 

 

 

この静圧分布を基に考えると、高速度で転がるタイヤには、路面から浮き上がろうとする力が働いているように

見受けられる。

 

 

参考資料

 

参照面 S

 

 

 参照面 UP

 

 (Fulcrum 著)