・比較因子

4、フロント・ウィングの有無

  Fw-24型のマシーンにおいて、フロント・ウィングが有る場合と、無い場合を検討する。

フロント・ウィングは必ず装備する部品であるが、追突等の不慮の事態に見舞われた場合の検討である。

   (下図はイメージ図のため、厳密に言えば、解析モデルは形状が異なる)

 

 

解析結果    フロント・ウイングの有無  1

静圧分布図  Fw-24型  フロント・ウイング有り  地上24mm断面(床下断面  走行速度:180 km/h

 (相対圧)

 

静圧分布図  Fw-24型  フロント・ウイング無し  地上24mm断面 (同条件)

 (相対圧)

 

考察

  上図はゲージ圧(相対圧)を示した図であり、緑部を標準気圧(相対 0気圧)とすると、赤部が正圧、つまり面を

押す作用をする事を示す。同様に青部が負圧、つまり面を引っ張る、もしくは吸うように作用する事を示す。

とすると、深緑、水色、青の領域グラウンド・エフェクトが発生していると考える。

 

ハンドル真下でのグラウンド・エフェクトから言えば、バージー有りにおける負圧領域(水色)は変化が無い。

  しかし、ウィングが無い場合、フロント・ウィング真下におけるドラッグは増大してしまう

 

レース解説中に、川井一仁氏が、「フロント・ウィングを失うと、装備している時よりもドラッグが大きくなる」と言っていたが、

ウィングは、ダウン・フォースと引き換えにドラッグを発生させるとしか考えていなかった筆者は不思議に思っていた。

正直なところ計算に問題が無いか疑ったが、横からの投影図を見れば一目瞭然である。

(Fulcrum 著)