解析結果 バージー・ボードの有無 2
静圧分布図 ノーマル3Dウイング バージー・ボード有り 地上165mm断面 (走行速度:180 km/h)
(相対圧)
静圧分布図 ノーマル3Dウイング バージー・ボード無し 地上165mm断面 (同条件)
(相対圧)
考察
上図はゲージ圧(相対圧)を示した図であり、緑部を標準気圧(相対 0気圧)とすると、赤部が正圧、つまり面を
押す作用をする事を示す。同様に青部が負圧、つまり面を引っ張る、もしくは吸うように作用する事を示す。
バージー有りでは、バージーボードの幅いっぱいに、正圧が分布しいる。見た目には空気抵抗にも見えるが、
実はここで流れのエネルギーを蓄積しており、その抜け道がアンダー・ガードの下となるわけで、正しく床下の流速を
倍増する役割が有りそうだ。
逆にバージー無しでは、モノコック先端に発生する正圧が少ないために、床下に大きな流れのエネルギーを
供給できないために、コウモリ(負圧領域)を逃す結果となると考える。
(Fulcrum 著)