解析結果 フロント・ウィング比較 2
静圧分布図 ノーマル3Dウイング 地上280mm断面(Fウィング真上 走行速度:180 km/h)(相対圧)
静圧分布図 三つ瘤3Dウイング 地上280mm断面 (同条件)
(相対圧)
考察
上図はゲージ圧(相対圧)を示した図であり、緑部を標準気圧(相対 0気圧)とすると、赤部が正圧、つまり面を
押す作用をする事を示す。同様に青部が負圧、つまり面を引っ張る、もしくは吸うように作用する事を示す。
とすると、黄、赤、桃の領域でドラッグが発生していると考える。しかし、ウィングの上面に発生する正圧は
ダウン・フォースとして作用している点を忘れるわけにいかない。
Fウィングの上面以外には、さしたる相違は無いように見受けられる。
三つ瘤では、ノーマルに比べてドラッグが大きい分だけダウン・フォースを稼いでいるようにも見える。
フロント・タイヤの荷重という観点から見ると、三つ瘤に軍配が上がるが、車両の先端に荷重がかかる三つ瘤では、
各速度域でドライブ・フィールに相違が出ても不思議は無いと考える。
(Fulcrum 著)