フォーミュラー・カーの空力解析

 

 2002年6月に、当サイトBBSにフロント・ウイングについての質問が舞い込んだ。 要約すると、

 「トヨタのマシン(TF−102)は、あのフロントウイングだとマシンの下に(ノーズの下からすり板にかけて)空気が

流れないんじゃないですか? 」

 

  早速これについて調べてみると、ザウバーの2001年型と2002年型が、トヨタと同じく中央に瘤が付いたFウィングである。

ジャガーもしかり。 興味深い点は、ザウバーもジャガーも世に言う貧乏チームで、自前の風洞施設を抱えていない。

そのため、かなりの水準の事もCFD(流体解析)に頼っているようだ。

 

ノーマルなフロント・ウィングの代表例

  

                                                    F1-2000 (上)  AP-04 (下)

 

三つ瘤型フロント・ウィングの代表例

 

 巷に出回る自動車雑誌でも時たま扱うテーマではあるが、それらのほとんどが空気の流路についての図示に留まり、

車体近傍における圧力分布を扱うものは少ないのが現状である。ダウン・フォースにしてもドラッグにしても、圧力分布に

功罪があるのだから、この点に注目すべきであろう。ところが当時、どの専門誌を見ても、欲しい資料が手に入らなかった。

そこで、筆者自身が解析計算を試み、検討してみた。

(Fulcrum 著)